アトリエ系建築設計事務所に勤務するスタッフのひとり言

建築について、日々の生活について、感じた事を言葉にする。

「建築家は難しい言葉を使いたがる」という意見に対して

最近Twitterで「建築家はやたら難しい言葉を使いたがる。

だから一般の人に理解されないし煙たがられる」というような内容のものがあった。

 

まぁ確かに、そういう人も中にはいるというのは事実。

 

ただ私は分かりやすい言葉で話す事ができることは必要であると思うが、一般の人には分からないような言葉で話をできなければ建築家とは言えないとも思っている。

 

建築というのは奥が深く、そして難解だ。

それを一般の人が全て正確に理解するということはなかなか難しい。

 

その難解な内容をもなるべく分かりやすい言葉で理解できるように話をするのは建築家に求められる能力である。

 

しかし、伝わるのはそのニュアンスのような部分だけであって、もっと正確に理解するためにはやはり専門用語が必要になる。

 

建築のことをより深く、より正確に話をするためにはその世界の専門用語が必要なのである。

 

それは英語で言えば英単語のようなもので、語彙力が上がれば、話す内容もより正確に、より奥の深い話をする事ができるようになる。

 

だからこそ、建築関係者同士で話をするときや、論文を読んだり、建築を専門家向きに記述するような場面では専門用語が分からなければ建築家にはなれないのである。

 

ようは伝える相手に合わせて話す言葉を選ぶ事が出来るようにならなければならないということである。